家電やOA機器、自動車などに搭載される小型モーター向け含油軸受「ピースロン」を主力製品とする平和産業は、1961年の創業以来、粉末冶金技術を磨き続けてきた。原料の研究開発から設備設計、金型製作までを自社で手掛ける一貫体制を強みに、顧客ごとの課題に応じた技術提案を展開している。2026年にはベトナム・ロンアン省に新工場を開設し、量産に向けた体制づくりを進めている。日本本社の専務取締役を務め、現地法人トップも兼務する大竹秀法氏と、海外営業を主幹する本田一起氏に、同社のものづくりと今後の展望を聞いた。
企業紹介
今週のハイライト
リード:Yamaguchi Vietnam Joint Stock Companyは、2011年の設立以来、精密機械加工を中核に事業を展開し、現在ではアルミダイカストをはじめ、生産設備や産業資材などへ事業領域を広げている。製品開発の各段階で顧客に寄り添い、必要な機能を一つの仕組みとしてつなぐことに価値を置く同社は、現在、自社の生産能力を拡充するだけでなく、製造力と設備・資材・各種産業ソリューションを組み合わせた「ワンストップソリューション」の構築を進めている。
リード:2006年にベトナムへ進出して以来、Hyundai Aluminum Vinaは、ビレット鋳造、金型製作、押出、表面処理からCNC加工、完成品の組立までを一貫して手掛ける生産体制を構築してきました。フンイエン、タイグエン、ビンズオンに拠点を置き、約3,000人の従業員を擁する同社は、EMIDASものづくり商談会(FBCアセアン)2026に初めて出展者として直接参加し、ベトナムおよびアジア市場でのプレゼンス拡大に乗り出します。
産業機器への投資において、適切な機械を選ぶことがゴールではありません。生産効率は、その設備が実際のニーズに適しているか、どれだけ迅速に稼働を開始できるか、またトラブル発生時にサプライヤーがどう対応するかにも左右されます。ベトナム国内に技術コンサルティング体制、機械・部品在庫、サポートチームを整備するThịnh Qua社は、設備販売会社から、工場への投資・運営の全過程に伴走するパートナーへと役割を広げています。
2004年にベトナムへ進出したKamogawa Vietnam Co., Ltd.は、切削工具などの生産財販売を軸に事業を拡大し、現在では工作機械やロボット、自社ブランド製品の販売、自社工場での特殊工具製作・再研磨、設備メンテナンスまで手掛ける。近年はFA(ファクトリーオートメーション)分野にも注力し、「技術サービスを提供する商社」として存在感を高めている。ベトナム製造業の変化とともに進化を続ける同社の事業戦略や競争力、そして2026年9月開催の「FBCアセアンものづくり商談会」への期待について、中内大輔社長らに話を聞いた。
カメラやアウトドア・レジャー用品、一般消費財(日用品)など、私たちの身近な製品には、わずか数ミリの精密部品が数多く使われている。Okamoto Engineering Vietnam Co., Ltd.は、自動旋盤による精密切削加工を得意とするメーカーだ。かつて技能実習生を受け入れる組合の要職を務めていた日本本社の社長は、帰国後の実習生が日本で培った技術を発揮できる場をベトナムに設けたいと考え、2013年に同社を設立。当初は樹脂加工からスタートし、顧客の要望に応えながら加工技術や対応領域を広げてきた。ベトナムで培ってきた精密加工技術と、現地法人社長・岡本牧人氏のものづくりへの思い、さらに現地社員とともに築いてきた成長の軌跡を聞いた。