FBC ASEAN 2025年07月03日09:54

出展企業インタビュ(サブコンタイランド)

商談会の手応えと今後の展望を訊

出展企業インタビュ(サブコンタイランド)

Lesjöfors Springs And Pressings (Thailand) Co., Ltd. 
スラチャダー・ラートポンタイ氏 Senior Project Engineer
  
 ばねとプレス部品の世界的メーカー、レショフォース・スプリングス・アンド・プレッシングが、サブコンタイランド2025に初出展した。スウェーデンを本拠とし、世界34カ所に生産拠点、16カ所に販売拠点を持つ同社は、自動車、電子機器、家電、通信機器、農業機械など幅広い業種に製品を供給している。
 タイ支社のシニアプロジェクトエンジニア、スラチャダー・ラートポンタイ氏によると、タイ工場では0.1~4.5mm径の小型圧縮ばねや引張ばねを製造しており、今回の展示では各種ばね製品を紹介した。
 同社は電気自動車(EV)を重要なトレンドと位置づけ、エアバッグやフライホイールなどのEV用部品を手がけ、中国EVメーカーへの供給も始めている。一方で、EV化の進展により従来の手動ブレーキ部品の受注は減少しており、「今後は中国系EVメーカーとの接点拡大を見据えている」と語る。
 ASEAN展開では、成長市場と見なすインドで6工場の立ち上げが進んでいる。トランプ関税については、「当社は日本、中国、台湾、韓国を主要な調達先としており、米国向け輸出の比率も低いため、現時点での影響は限定的」との見方を示す。欧州の顧客にはスウェーデン本社から直接供給しており、輸出規制によるリスクも抑えられているという。
 今回の出展では、タイ国内でのローカルサプライヤー発掘も大きな目的の一つ。「現在は韓国や日本から素材を仕入れているが、顧客の図面に応じて成形対応できる地場企業が見つかれば、リードタイムの短縮が期待できる」と話す。
 最後にスラチャダー氏は、「アジアではまだ知名度が高くないが、欧州ではばね製品でNo.1の評価を得ている。新たなパートナー候補として検討してほしい」と語った。


SIAM METAL WORK MANUFACTURING CO., LTD.
アティラック・バンチュアット氏 Marketing Manager

 タイの有力部品メーカー、サイアムメタルワーク・マニュファクチャリングは、金属部品の製造を専門とし、自動車、家電、農機など幅広い分野に対応。プレス加工から金型・治具の設計・製造まで一貫して手がけ、図面や仕様に応じた受託生産を強みとする。
 インターマック&サブコンには毎年参加しており、今回は駆動系、サスペンション、冷却系など自動車部品を中心に出展。マーケティングマネージャーのアティラック・バンチュアット氏は、「今年はバイヤーの招致が進み、対象業種も広がっている。ビジネスマッチングの機会が一段と増した」と語った。
 業界のトレンドとしては電動化の波に注目し、「EVでもICE(内燃機関)でも対応可能だが、タイではEVがまだ新たな挑戦。競争が激しいだけに、常に情報を追い、迅速に動いている」と話す。
 成長戦略では「まずはタイ国内で信頼を築き、そこから中国、日本、アメリカなどへの展開を狙う」と展望。対中関税強化の影響についても「無関係ではないが、新たなチャンスでもある。調達先を分散したいバイヤーにとって、当社のような新興プレイヤーも中長期では選択肢となりうる」と前向きだ。
 最後にアティラック氏は日本企業に向けて、「タイのサプライヤーにもっと目を向けてほしい。品質に多少の差があっても、コストとバリューのバランスは非常に優れている。まずは“心を開いて”一度試してほしい」と語った。

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